1.地力が低下するとどうなるの?

  1. 地力が無いと消化能力が有りません。
    つまり、有機物は腐敗し、有害ガスなどを発生し、生育不良になります。
  2. 連作では土壌伝染性病害菌が発生し易くなるので、土壌消毒や多肥が必要となります。
  3. 肥料は重要ですが、地力が無いとむしろ害になり、病虫害に弱くなります。

※この他にも、様々な複合的要因を引き起こし、生産力低下を引き起こします。

2.どうすればいいの?

地力は腐食の含有量がバロメーターとなります。腐食は、有機物が微生物によって分解・形成によって作られるものです。農地において、1年間に消耗される腐食量は10a当たり

圃場腐食消耗量
水田約90kg
露地約150~180kg
施設約250~300kg

消耗されます。また、収量の多かった年ほど、その分地力は消耗しています。
この腐食を補う為に、その10倍量の有機物(堆肥)を施用する事が必要です。
しかし、悪質な有機物を使用すると逆に害が発生します。ご飯を想像してみて下さい。ほっておくと、赤や青など黴が生え、悪臭を放ち腐ります(腐敗)。これを食べれば、人体の健康に害がある事は言うまでもありません。ご飯に種菌(コウジカビや酵母)により発酵させたものはどうでしょうか?お酒になります。「酒は百薬の長」とも呼ばれるくらい、好きな人にはたまらない香りを放ち、血行を良くします。大豆も発酵をさせれば、味噌や納豆と健康食品になります。作物にも害のある腐敗した有機物ではなく、発酵した良質の有機物を与えるという事は大切なことになります。

3.すぐに出来る土作り

  1. 有機物(堆肥、イナワラ、モミガラ、ソルゴー、カヤ)を施用しましょう。
  2. 有機物を良質に分解し、生育に有効な微生物群(エヌケイ‐52)が必要です。
  3. 耕転する事で微生物群を活発に働かせる事が出来ます。(耕起は土の若返り、マッサージ・体操です。)

※詳しくは、作物/産地別使用事例をご覧下さい。