エヌケイタイヒキンは有機物の繊維質(セルロース、リグニンなど)を短期に分解し腐植を作ります。エヌケイ堆肥には農作物の健康な生育に有効な放線菌、細菌が多量に含有されており、連作障害に強い土壌作り、作物の品質改善を促進します。
内容・特性
微生物群 | 好気性、嫌気性の繊維素分解菌、細菌、放線菌などを多量に含有しています。 |
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担体 | 微生物群が分解・増殖に働くPh調整のアルカリ分や、微生物の栄養を含有しています。 |
良質堆肥の上手な作り方
畜産糞
特性 | 豚フン・乳牛フンは水分が過剰で、嫌気状態になるので、ワラ・モミガラなどをこんごうして水分を調整する。 |
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使い方 | 畜舎に散布 200~300㎡に1袋 排出のときに散布混合 2~3tに1袋 悪臭が少なく、ハエ・アブが減少します。 |
注意ポイント | 肥料成分が多いので、施用料を調整のこと。 切り返しを1ヶ月に1回以上行う。 |
モミガラ堆肥
材料組合せ | ・モミガラ 1,000kg ・ケイフン(乾) 170kg ・水分 60% ・タイヒキン 3袋 ・チッソ分は約7kgになるよう便利なものを利用できます。 ・硫安30kg+米ヌカ50kg ・生ケイフン250~300kg |
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作り方 | 1.材料を混合しながら水をかける 2.上面だけシートをかける 3.1ヶ月ごとに切り返し少し散水する |
注意ポイント | ・吸水性が悪いので散水はシャワー式で丁寧にたっぷり ・モミガラ1立方メートル約100kg、10アールで約120kg |
木材質(バーク・オガ粉)
特性 | 炭素率が非常に高く、新しいものは抗菌性がある。腐熟の悪いものは農作物の生育障害を起こすことがあります。 |
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作り方 | ・バーク 1,000kg ・ケイフン 300kg ・タイヒキン 3~4袋 ・水分 60% ※切り返しは1ヶ月に1回以上行う |
堆肥作りのポイント
微生物が働く条件 | 1.水分 約60% モミガラ、木材は吸水性が悪いので十分に。 2.炭素率 30~35 (モミガラ・木材など畜産フンと調整する) 3.酸素 切返し作業は酸素の補給と均一化のため必ず実行してください。 4.pH(ペーハー) 酸性にならないようにタイヒキンはアルカリ分を含有して最適な条件を作ります。 |
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判定法 | 1.黒褐色になる。 2.木材、モミガラは水に沈む。 3.悪臭がなく土の香り。 4.発芽試験(土と混合して播種する) |